製造技術TECHNIQUE
製造技術
遊星歯車減速機の仕組みでは、太陽歯車に入力された動力が遊星歯車に減速されて伝わり、さらに内歯車によって各種アプリケーションに出力されていきます。この内歯車と遊星歯車をかみあわせたときの隙間、いわゆるバックラッシが小さい程、高精度なモーションコントロールが実現できます。
そこで当社は、ハーモニック・ドライブ・システムズから継承した薄肉弾性歯車技術を遊星歯車減速機の内歯車へと応用しました。これまでの内歯車より薄く、しかも弾性を持たせることにより、バックラッシ3分以下を達成。動力伝達のロスが最小限となり、耐久性も更なる向上を実現しました。切削加工プロセスにおけるこの製造技術こそ、当社のオリジナリティであり、誇りです。
高精度切削加工と自動化
高精度切削加工の技術を追求し、数ミクロンの幅を狙って加工してゆく事により、製品性能のバラツキを抑え込んでいます。その上で、ロボットによる自動化を組み合わせ、技能者一人で複数台の機械をオペレーション出来る体制をとっております。
自動化を進める為にも、対応した技術と技能を磨く必要があります。基盤になる汎用旋盤による加工も残しており、働く人の向上心に合わせた体制をとっております。
高精度を作り込む
高精度な加工を維持し作り込んでゆく体制として、加工ライン内に高精度歯車測定器を配置し、ロット内での保証を可能にしております。
高精度な部品の集合体である遊星歯車減速機にとっては、同様な高精度な組み立てが要求されます。安定した高いレベルの組立精度を実現する為のノウハウを、日々作り込んでおります。 写真は、連続的にバックラッシを確認できる、性能試験装置です。当社の90%以上の製品が、この様な性能試験装置にて性能を保証し出荷しております。このような測定技術自体も、当社の中で作り込みながら、「お客様に満足していただける製品作り」を実践しております。
開発・研究のテーマ
「より強く・・」
遊星減速機のさらなるコンパクト&高出力トルク化
「より静かに・・」
騒音&振動の低減研究と製品開発
「より精密に・・」
部品変形解析による製品品質&精度の向上
「より無駄なく・・」
製品効率の向上による資源効率への寄与
「より速く・・」
減速のみならず、増速要求市場への対応研究
「より幅広く・・」
FA産業機器のみならず幅広い用途に対応すべく技術力を磨いています